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織物から糸を引き抜いて解体し、その糸で、また織物を再構成する作品をつくる手塚氏。キャンバスの表面に何かを載せることで成立してしまう「絵画」というものへの批判的試みとして、糸が交錯する刺繍の裏側をあえてみせる展示方法がとられています。
「糸」が本来のフィールドである布から離れ、ひろい世界へ繋がる立体作品に仕上がり、存在感の強い作品に仕上がっています。
手塚愛子
1976年東京都生まれ
私が刺繍を始めたのは、何を描いても一応は絵画になる光の面に鋭い針を刺すことで、固定化していた私の絵画観に血を流し、スタティックに保証された私の絵画のあり方に揺さぶりをかけたかったということであろう。(手塚愛子『織りとしての絵画』(博士論文、京都市立芸術大学)2005年)
【落ちる絵】手塚愛子 2009年
【落ちる絵】部分
手塚愛子 2009年
一枚の大きな布に25のモチーフが刺繍されている
【落ちる絵】部分
手塚愛子 2009年
裏側から見ると、蛍光色の水糸が…
【落ちる絵】手塚愛子 2009年
一度上に持ち上げられ、下へと流れる
蛍光ピンクの水たまりのように、糸がひろがる
【泉(発生について)】手塚愛子 2009年
【泉(発生について)】部分
手塚愛子 2009年
蛍光ピンクのものと同じモチーフが縫われている
次ページに続く
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