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東京・江東区青海の日本科学未来館では、「ロボット・ミーム展」が開催中されています。ロボット先進国の日本において、`ミーム'という考え方で、ロボットと人間社会との関わりを見つめてみよう、という企画展です。(2001年12月1日〜2002年2月11日/日本科学未来館)

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clear.gif ■ロボットの‘ミーム’=文化的遺伝子
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展覧会タイトルにある‘ミーム(Meme)’は、あまり聞きなれない名前ですが、翻訳すると「文化的遺伝子」という意味です。文化の情報を持った架空の遺伝子‘ミーム’は、人間社会に伝播して様々な情報を与える事によって、人間の生命や社会に大きな影響を与える、と説明されています。
この展覧会で展示されたロボットデザインは、それぞれの制作者が抱いているロボットについての‘ミーム’が、形になったものです。また、そのロボットを見て、我々が感じたり考えたりする事は、ロボットを通じて与えられた‘ミーム’である、という言い方もできるでしょう。
ロボットの研究では日本は進んでおり、世界的に注目を集めています。この展覧会は、「ロボットは人間をよりよく理解するために存在する」(毛利館長あいさつより)という立場に立って、広い‘ミーム’という概念で、ロボットを見つめてみよう、という企画です。

ロボット・ミーム展 入口
ロボット・ミーム展 入口


clear.gif ■「人体」をモチーフにした会場
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今回の展覧会は、昨年7月に開館したばかりの日本科学未来館にとって、初のオリジナル企画展となります。ロボットデザインや会場構成に著名デザイナーを起用しており、この展覧会にかける館の意気込みが伝わってきます。

会場に入ると、人体の形が立体となったパネル(ポリカーボネイト製のインジェクションパネル*)が、周囲を取り囲んでいる様子に圧倒されます。壁面部には白い人体パネル。同じ型の透明パネルは、コーナーを分けて順路を作っており、このパネルを透かして隣のコーナーの様子が見えます。
会場構成は、空間デザイナー・吉岡徳仁氏。究極のロボットとして、そのデザインの理想を「人体」と捉え、空間を人体で埋めつくす提案です。未来のロボット工場をイメージし、700体の「人体」によって空間が構成されました。

*インジェクションパネル
射出成型で作られたパネル。金型に高圧で溶かしたプラスチックを押し出して成型する方法。

会場全体 ムービー
【Movie】 会場全体 
19秒 4.1MB
* 最新のQuick Time Playerなどでご覧ください

会場
会場

インジェクション成型の人型パネル
インジェクション成型の人型パネル


clear.gif ■Cyclops(サイクロプス)
 ── 睥睨(へいげい)する巨人

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来館者を最初に迎えるのは、高さ3m程の巨人ロボット「Cyclops」です。ギリシャ神話に出てくる一つ目の巨人から名を取ったこのロボットは、人が近づくと気が付いたようにユラユラと動き出し、頭部の「一つ目」でじっと顔を見つめます。
そのシステムは、上部に内臓されたCCDカメラで捉える画像を解析し、特定の色や形を見分ける反応を示します。脊椎部分には、エアーで制御された30本の人工筋肉が配置されており、コンピュータで制御することにより、見分けたものを追尾します。
ロボットに見つめられる時の、何とも言えない不気味さは、人間が他人の視線に敏感だからなのでしょうか。知能は持っていないロボットですが、その柔らかな動きは、どことなく「知的生物らしさ」を意識させます。
ロボットのデザインはリーディング・エッジ・デザインの山中俊治氏。東大大学院の井上・稲葉研究室(情報システム工学)の協力のもとに制作されました。


Cyclops ムービー
【Movie】 Cyclops 
22秒 5.0MB

Cyclops
そびえ立つのが「Cyclops」

頭部の「一つ目」
頭部の「一つ目」



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