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祐成政徳
Masanori Sukenari

[ 略歴 ]
1960
  福岡県生まれ
1983
  武蔵野美術大学油絵学科卒業
1993-94
  Akademie der Bildenden Kunste Munchen 在籍
現在、東京小平市に在住

[ 個展 ] Solo Exhibitions
1987
  ときわ画廊(東京)
1990
  “DEEP THROAT” アートフォーラム谷中(東京)
1993
  「さまざまな眼56」 かわさきIBM市民ギャラリー(神奈川)
1994
  “La Vie en Rose” Kunsteforum Troadkasten /クラムザッハ(オーストリー)
“BUSH OF GOHST” Akademie Galerie + Vestibul(Aka.) /ミュンヘン(ドイツ)
1995
   「不確定性と親和力」 ギャラリーαm(東京)
1997
  “OPERA” Galerie Kostring Maier/ミュンヘン(ドイツ)
1998
  “PROPAGANDA” モリスギャラリー、KEYギャラリー(東京)
2001
  “Elephant day Afternoon” スクラッチタイル(神奈川)
2003
  “Heaven・Peace・Blood” Dum Umeni /Ceske Budejovice(チェコ共和国)
2005
  “Another side of Canal” ギャラリーA4(東京)
2006
  “La Dolce Vita” ギャラリー現(東京)

[ 主なグループ展 ]
1987
  国際鉄鋼シンポジウム-YAHATA‘87 東田高炉記念広場(福岡)
1988
  Symposion Krastal in der Wiener Secession ウィーン・ゼセッション(オーストリア)
1989
  「インド・日本彫刻キャンプ」 バローダ(インド)
1991
  「授受」 あるいは感染・治療 伊藤誠・祐成政徳 双ギャラリー(東京)
1995
  「視ることのアレゴリー」 セゾン美術館(東京)
“ZWISCHEN RAUM”ドイツの日韓作家Kunstlerwerkstatt Lothringerstrasse ミュンヘン(ドイツ)
1998
  TAMA VIVANT‘98 「リアリティ」 多摩美術大学八王子校舎1号館ギャラリー(東京)
1999
  北九州ビエンナーレ「繰り返しと連続性の美学」 北九州美術館(福岡)
2000
  空間体験:「国立国際美術館」へのオマージュ 国立国際美術館(大阪)
2001
  「拡張する絵画-色彩による試み」 CHIBA Art Now’00 佐倉市美術館(千葉)
2002
  “OUT OF SERVICE” Dieter Kunz・祐成政徳 ギャラリー現(東京)
「楽しむ空間・一歩前へ!」 宮城県美術館(宮城)
2005
  “Stretch Sculpture” Kunst Meran, メラーノ(イタリア)
「どこでもキャバレー・ボルテール」 府中市美術館(東京)
2006
  “GLOBAL PLAYERS” Ludwig Forum /アーヘン(ドイツ)
“New Passat meets Contemporary Art in Marunouchi 2006” 丸の内 マイプラザ(東京)
2007
  “aria” サンタ・マリア修道院 /ファブリアーノ(イタリア)
「消失点- 日本の現代美術」 ニューデリー近代美術館/ ニューデリーProject 88 /ムンバイ(インド)
2008
  「アーティスト・ファイル 2008−現代の作家達」 国立新美術館(東京)
「AOBA+ART」 アートフォーラムあざみ野(神奈川)


2008

2007

2007

2003

2007

1999

2007

2005-06
空間への反応・読解・拮抗

祐成政徳の彫刻作品は、形態も素材も様々なかたちをとる。円筒形や、ボーリングのピンのような立体、空気で膨らませたバルーンによる作品があるかと思えば、その設置の仕方も床置きだったり天井からぶら下げられたり、あるいは平面的な作品もあったり、幾何学的な構成作品もある、といった具合である。彼の作品の特徴は一般には「サイト・スペシフィック」と呼ばれるもので、つまり、作品が展示される建築空間と積極的にかかわり、それらを参照・反映することで構想され、設置される、というものだ。形態、色彩、設置の仕方、そして作品の意味、等のさまざまな変数を伴う関与の仕方によって、場所を活性化させるもの、といっていいだろう。作品そのものは抽象的であるが、何らかの意味性・象徴性が刻印されているようにみえる場合もある。
こうした祐成の制作姿勢は、欧米における「ニュー・スカルプチャー」的動向――日常の工業素材等による素材の拡大、象徴性や物語性の復権、視覚性や場所性の優位、などの、これまでの近・現代彫刻になかった特徴をそなえたもの――との並行関係を有しているともいえようが、また、祐成ならではの独自の個性を持っていることももちろんである。なんらかの意味を示唆しているようでいながら、あらゆる読解をどこかで拒み、はぐらかしているような所、そのユーモアのセンスがそれであり、また何よりも、視覚的ないし空間的に作品が持つ、不思議な存在感、圧倒感、などである。今日の都市や空間(特に展示の空間)に微妙に反応し、拮抗し、あるいは読解・批評しようとする彼の作品は、今後もますます大きな意義をもっていくだろう。彼の営為の、これからの展開に、いっそうの注目をしていきたい。
〜 倉林 靖/美術評論家


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